中国エリート教育最前線
学力世界一の舞台裏
重点校と呼ばれるエリート養成学校
国家の未来を担う秀才達
最新の学力調査
学習到達度調査(PISA)2009年
読解力・数学的リテラシー・科学的リテラシー
初参加の中国・上海が世界一
日本は順位を落としている。
読解力
1.中国上海
2.韓国
3.フィンランド
4.香港
5.シンガポール
6.カナダ
7.ニュージーランド
8.日本
9.オーストラリア
10.オランダ
数学的リテラシー
1.中国上海
2.シンガポール
3.香港
4.韓国
5.台湾
6.フィンランド
7.リヒテンシュタイン
8.スイス
9.日本
10.カナダ
科学的リテラシー
1.中国上海
2.フィンランド
3.香港
4.シンガポール
5.日本
6.韓国
7.ニュージーランド
8.カナダ
9.エストニア
10.オーストラリア
重点校と呼ばれるエリート養成学校
学校の朝は国旗掲揚と国家斉唱から始まる。
生徒斉唱
「愛国精神と法律順守、道理をわきまえ誠実に、団結と友好、倹約と努力、・・・」
時間割
朝7時はじまり9時間目まである。
更に夕食後に2時間
夜10まで授業がある。
重点校の特徴として、英語以外の外国語も学ぶ
今年の春、日本語クラスの卒業生が進学したのは、
東京大学6人
京都大学2人
一橋大学1人
大阪大学4人
東京工業大学1人
名古屋大学5人
東北大学1人
北海道大学1人
早稲田4人
筑波大学2人
など約30人が日本の名門大学へ進学をしている。
そうすれば国際的な一流企業へ就職できる。
一体どんな授業なのか?
高校3年生の日本語の授業
ニュースの日本語
生徒は皆、流暢な日本語を話す。
ただひたすら暗記するのだという。
詰込み型教育が主流。
日本語の小説も軽々と読みこなす。
日本の歴史や文化の知識も豊富だ。
重点校は、
規律正しい寮生活
部屋にあるのは、洗面道具と勉強道具
携帯電話は禁止、ゲームやMP3も禁止
教育の格差
すべての子供達に同じ教育を行うのが公平ではありません。
生徒のレベルに応じた教育こそが公平なのです。
アメリカへの留学生徒数
2004年
日本 4万2215人 中国 6万2523人
2009年
日本 2万4842人 中国 12万7628人
日本は半減、中国は倍増
名門ハーバード大学へ留学する中国人も日本とは対照的に急増
北京の重点校
エアロビの授業
これは?
北京校 教師
「アメリカに大学生はスポーツをするのが大好きです。
アメリカで友達を作るのにかかせないのです。」
アメリカに留学するために徹底してアメリカ人になりきる。
教室ではアメリカ風の授業を行い
アメリカの高校生のように私服で通う。
英語風のニックネームを付けて互いに呼び合う。
ロックンロールもやる。アメリカ風の自己表現力を学ぶ。
テレビや映画で観るようなアメリカンキャンパスライフを思い描いている。
堪能な英語で創作劇もやる。
北京校 教師
「中国の学生は非常にわがままで自己中心的。
モラルも低く、チームワークに欠けます。
中国の大学で育てた人材は、国際的な企業で仕事ができないということに気付いたのです」
学力だけでなく、協調性や表現力が求められるアメリカの大学。
それを鍛えるための授業なのだ。